グリップの経年劣化による交換やドレスアップなど、今回はバイクのグリップ交換のやり方について解説していきたいと思います。
グリップ交換をした
中古で購入したタイガーエクスプローラーのグリップが経年劣化で表面がぽろぽろと剥げてきたおり、ちょうど長期ツーリングを控えていたのでそのタイミングに合わせてグリップ交換をしました。
というわけで今回はグリップ交換のやり方を紹介していきたいと思います。
購入したもの
お手頃価格だったのでデイトナのプログリップゲルタイプを選択
まずは購入した物品の紹介をしていきたいと思います。
まずはグリップ本体ですね。正直なんでもよかったので今回はデイトナが出しているプログリップというものを購入してみました。
私がバイクを使う用途としてはツーリングがメインなので、このゲル振動吸収ゲルコートが良さそうだったのと、価格も比較的お手頃でしたので。色については、私が現在使用しているタイガーエクスプローラーの差し色である青色に合わせ形で青色を選んでみました。(自分の中のこだわりです笑)
グリップ本体はこんな感じになります。中がシリコンということを除けば普通のグリップですね。
グリップボンド(グリップヒーターの場合は耐熱グリップボンドを選択してください)
次はグリップボンドです。グリップ本体をハンドルバーにしっかり固定させるのに必要になります。
特にこれがおすすめというものはなく、ちゃんとしたバイク用品メーカーのグリップボンドであれば別にどれでも問題ありません。
一応デイトナのプログリップについては、同じくデイトナのゲル用グリップボンドを使用してくださいとの旨が明記されていましたが、結局シリコンなので他ブランドでも問題ないと思います。
今回は以前購入したポッシュのグリップボンドがあったので新しく購入はしませんでしたが、新しく購入するのであれば指定通りがいいかもしれませんね。
とはいえ、私が所持していたものの対応素材にシリコンは普通に入っていたので、こちらでも問題ないと思います。
グリップヒーターについてはグリップ自体が熱を持ってしまうので、熱を加えても固定力が落ちない耐熱グリップボンドがあるのでそちらを選択するようにしましょう。
耐熱グリップボンドで調べると上記のものが結構出てくると思いますが、私の場合は長期間の使用で中のグリップがカピカピになって固定力が落ちてしまったので購入するなら他のブランドがいいかもしれません。単に自分の付け方が悪かったのかもしれませんが。
グリップの選び方
次はグリップの選び方の基本的な部分について触れておきます。
グリップの長さは端から端まで実際に測ればOK
グリップには長さがいくつか種類があり、上の写真のように端から端までの長さになるので、購入する時は自分のバイクのグリップの長さを確認してから購入するようにしてください。だいたい幅120 mm が多いようです。
バイクのハンドルの太さは基本的に22.2mmだが、アメリカンなどは1インチなのもある
バイクのハンドルバーの太さもいくつかありますが、基本的には22.2mmが多いです。アドベンチャーバイクやオフロードバイクについては、場合によってはテーパーハンドルという真ん中だけ太くなってるハンドルのものもありますが、左右のグリップ部分の太さは22.2mmなので、大体のマイクはこのサイズで選べばいいでしょう。
アメリカンバイクについては 1インチハンドル(25.41mm)のモデルもあります。わからない場合は実際に自分のハンドルをノギスで測るなりしてサイズを確認してください。
グリップの内径については、アクセルのスリーブの分だけ右側のほうが若干広く作られている
一応補足しておくと、アクセル側についてはスロットルスリーブがかぶせられているので、右側のほうが若干内径は広くなっています。
取付の際には左右間違いのないようにしてください。
バーエンド部分が貫通・非貫通タイプがあるのでこちらも車種に合わせて
バーエンド部分が貫通・非貫通タイプがあるのでこちらも車種に合わせて選んでください。
グリップ交換の手順
早速ですけどもグリップの交換と紹介していきたいと思います。
バーエンドなどグリップ周りのパーツを取り外す
まずはグリップ交換の際に外す必要のある周辺パーツを外しましょう。
外すパーツは基本的にはバーエンドぐらいです。車種によってはハンドルガードなども。
グリップを再利用しない場合はカッターで切り込みを入れて外すのが早い
元々ついていたグリップについては、もう絶対に再利用しない場合についてはカッターで切り込みを入れたらゴムなので簡単に割けて外すことができます。
再利用するかもしれない場合については、グリップの隙間にマイナスドライバーなどを差し込んで隙間を作り、その隙間からパーツクリーナーを吹き込んでグリップボンドを外したり、エアコンプレッサーを利用したりして外したるする形になります。
が、グリップ交換してまた元に戻すというシーンもあまり考えられないので、個人的にはカッターでカットしてしまうのが楽かと思います。
グリップボンドなどはパーツクリーナーで綺麗にする
グリップを外した後は、グリップボンドなどが残っていたりするのでパーツクリーナーで綺麗にしてください。
アクセル側はこんな感じになります。
アクセル側はスロットルのカバー(スリーブ)が付いてるので、先ほども記載したように若干内径が太い方が右側に来ます。
ハンドルバーとグリップの内側にグリップボンドを塗りグリップを取り付ける
グリップボンドについては、グリップの内側に塗布する形にするのがおすすめです。ハンドルバー側に塗ると、グリップの間に入らずにグリップを入れるのに合わせてどんどん端によっていくだけでしたので。
スロットルスリーブに突起がある場合はニッパーやカッターでカットしたりやすりで削ったりする
車種によってはスロットルスリーブに突起がついているタイプがあります。こちらの突起はカッターやニッパー、もしくはやすりなどで削り落としてください。
ほとんどはプラスチック製のパーツとなっていると思われるので、普通にカッターナイフやニッパーで削ることができるのでそちらの方法がおすすめです。
※突起がある場合は無理やり入れようとしても普通は無理です。試しましたがえらいことになりました笑
だいたい削ったあとがこんな感じです。
スロットルスリーブを外す場合はスロットルワイヤーを外す
スロットルスリーブは、スイッチボックスを開けてスリーブに通してあるスロットルワイヤーを外せば取り外すことができます。
タイガーの場合はワイヤーをスリーブに引っかけるタイプではなく、スリーブの突起でスイッチボックス内のワイヤーを引っかけて回すタイプとなっていますが、こちらのタイプは少数派だと思います。(たぶんのちの年式では普通にワイヤーっぽい)
外車だから若干寸法が違った?タイガーの場合はめちゃくちゃきつくグリップボンドを塗る余裕がなかった
ハンドルバーの太さは普通は22.5mmのはずなんですが、入れるときにめちゃくちゃきつかったので、もしかしたらタイガーは外車若干寸法が違うのかもと思ったりしました。
あまりにきつすぎたのでグリップボンドを塗る余裕が一切なく、ボンドはつけていませんが、特に外れる様子もなかったので、グリップボンドについてはきつさと様子を見つつがいいかもしれません。
ツーリングが迫ってたこともあり気合でなんとかねじりこみましたが、無理やりすぎたので手の親指の付け根部分の皮がむけるという負傷してしまいました笑。
まとめ:簡単なドレスアップだが今回のようなケースだと結構大変だった
というわけで交換後のグリップがこのようになります。
グリップ交換って結構カスタムの中では、特にドレスアップ目的としてはお気軽な部類だと思います。バイク乗りの人がちょっと見た目を変えたい場合に気軽にできるカスタムの一つではあるんですけど、車種によっては今回みたいに滅茶苦茶大変な場合もあるので注意ですね(グリップ交換の説明だけであまり大変さは伝わりづらいと思いますが、動画のほうではそういった話も出ています)。握力の弱い女性(今回の場合だと男性でも怪しい)とかだとグリップがはまらず途方に暮れるということも全然あり得ると思います。作業内容自体は簡単ですが、不安があるならお店に頼むのが確実かと思います。このぐらいの作業ならそこまで作業工賃も取られないでしょう。
今回は急ぎで交換しましたが、この後グリップヒーターに交換したので、どうせグリップ交換を考えているのであればグリップヒーターに交換するのもいいかもしれません。
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