自宅で本格的なベンチプレスを行いたいというトレーニーの方も多いと思います!(私も含めて)
というわけで、今回は自宅でベンチプレスをための器具プレスベンチ(ベンチプレス台)について徹底的に書いていきたいと思います!
ナロー、ワイドそれぞれの特徴からバーベルシャフト、セーフティスタンドおすすめ商品まで全て書いています。
ベンチプレス台には、バーベルを置く場所の幅によりナローとワイドの2タイプが存在します。
まずはそれぞれの特徴、メリット・デメリットを紹介していきます。
ナロータイプは省スペース低価格だがプレート取り付け時にバランスを崩しやすいという欠点も
まず、ナロータイプはバーベルを置く台の幅が狭く、バーベル受け(ラック)の外側に手を配置することが特徴です。
手をバーベル受けの外側に配置する必要があるため、基本的にはナローグリップで種目を行うことはできません。
メリットはサイズが小さい
バーベル受けの幅が狭いメリットとしては、保管時のスペースを押さえることができるということが第一に挙げられます。
保管時と書いたのは、使用時には結局ある程度の長さのバーベルを置く必要があるので、使用時には余分なスペースが必要となります。
とはいえ、ワイドタイプが200cmほどのバーベルを使用するのに対し、ナロータイプは長くても180cmほどの長さになるので、ワイドタイプに比べて省スペースなのは間違いないです。
低価格で150kg程度の耐荷重
比較的低価格で購入でき、最近の商品は150kgのベンチプレス対応など十分な耐荷重も備わっているものも多いため、1台目として購入し長く使うことも十分可能です。
構造的にセーフティーバーを搭載することができないので、セーフティースタンドを別途購入する必要があります。
プレートの取り付けに左右のバランスの注意が必要
ナロータイプで一番注意しなければならないことは、やはりプレートをはめるときに左右のバランスを気にする必要があるということです。
片方に荷重をのせすぎると、てこの原理で反対側が持ち上がってバランスを崩してしまうといった場合もあります。
私はナロータイプのベンチプレス台を使ったことがあるのですが、普通に真ん中にシャフトを置いている場合、10kgのプレートを片方にかけるだけで不安を覚えました。20kgのプレートなどを付けた場合、間違いなく反対側が持ち上がるでしょう。
対策としては、片方を付ける際にバーベルを内側にずらしておくことで、傾くことを防ぐことができます。
ナロータイプのバーベルシャフトは160cmも使用可能だがセーフティラックのスペース確保のためにグリップ部の長さに注意!
バーベルの長さは160cm(グリップ部100cm)でも使用可能ですが、セーフティラックをかますスペースがあるかは必ず確認しましょう。
ちなみに、身長177cmの私のグリップ幅はだいたい90cmぐらいですので、160cmですとセーフティをかます余裕はほとんどありません。
よって、グリップ幅が122cmのアイロテックのワイドグリップ180cmや200cmのほうが良いですね。
尚、プレートスリーブ(グリップ部分の外側のプレートを入れる部分)にセーフティスタンドをひっかけるのも可能ではありますが、プレートの取り付け枚数によりスペースができない場合もありますので、グリップ部分にセーフティスタンド設置できるほうが安心です。
ワイドタイプは、バーベル200cm以上対応でスペースをとるが機能性抜群
ワイドタイプは、一般的にジムなどで見られるタイプです。
バーベルシャフトは基本的に200cmかワイドグリップ180cm(グリップ幅122cm)以上対応で、標準でセーフティバーがついているものが多く、また耐荷重も高重量に対応しているのが特徴です。
ナロータイプと異なり、バーベル受けは手の外側に配置されているため、プレートをつける際はバーベル受けのそばで荷重を支えてくれ、バーベルが浮き上がる心配はありません。
未使用時でもある程度のスペースをとり、ナロータイプに比べて高価な商品となりますが、その分使用感はナローに比べてこちらのほうが当然良いです。
スペースに余裕がある限りは、こちらのタイプのほうが断然おすすめです。
ただし、ワイドグリップのプレスベンチを購入するのであれば、スペース的にもう少し頑張ればパワーラックも視野に入ってくるのでパワーラックを検討してみるのもいいかもしれません!
ナローグリップと違い、バーベルのグリップ部分はフリースペースとなっているので、種目に合わせてワイドグリップ、スタンダードグリップ、ナローグリップと使い分けることができます。
選び方
選ぶ際にいくつかのポイントがあるのでそれらについて書いていきたいと思います
バーベル受け部とベンチ部の耐荷重の違いに注意
まず一番重要なのは耐荷重です。
フラットベンチなどの耐荷重は「自重+使用重量」で考えればいいのですが、ベンチプレス台については少し事情が違うので注意が必要です。
バーベル受けの耐荷重は、通常バーベルを載せるだけで自重が加わることはありませんが、シート部分の耐荷重は自重+バーベルの耐荷重となっています。
耐荷重がバーベル受け150kg、シート部分230kgとなっている場合は、自重80kgの人が150kgのベンチプレスを行うことができるということになります。
一方ベンチプレス○kg対応、と書かれている場合には、バーベル受け、シート部分それぞれ150kgのバーベル使用に対応しているということになります。
体重はだいたい80kgぐらいの人を想定している場合が多いですね。
まあバーベル150kgでバンバンベンチプレスをする場合は、十分な耐荷重が備わったプレスベンチを購入したほうがいいので、正直あまり考慮する必要はありません笑
セーフティラックは絶対に必要
ナロータイプのベンチプレス台には通常セーフティバーがついていません。
自宅で一人でトレーニングをする場合、高重量で持ち上げられなくなれば最悪命に別売りのセーフティスタンドは「必ず!」購入してください。
本格的にトレーニングを進めていく場合、持ち上げられなくなって潰れることは必ず経験します!!絶対に購入してください!!
セーフティスタンドの選び方としては、耐荷重を備えていることはもちろんのこと、できれば受け部分が長いものが安心です。
おすすめのセーフティスタンドについては最後のほうで紹介しています。
バーベル受けの高さ調節の可否
バーベル受けの部分の高さの調整も重要なポイントです。
できるに越したことはありません。
せっかくベンチプレス台を購入したのに、身長によっては寝転んだらバーベルに手が届かなくてトレーニングできないといった場合も最悪あるので、高さ調整の可否と、調整できない場合はシート部分からラック受けまでの高さをしっかりと調査してください。
とはいえ、高さ調整できないタイプは比較的低く作られているとは思います。
当然だが折りたたみより固定式のほうが耐荷重は高い
ナロータイプには折りたたむことのできる、「フォールディング(意味:折りたたみ)」タイプも存在します。
ナロータイプの幅の狭さから更にシート部分を収納でき、収納時の省スペースに非常に貢献してくれています。
ただ、固定式のものに比べて耐荷重がやはり低くなる傾向にありますが、今回紹介する商品のようにベンチプレス150kgまで対応のものも存在します。
バーベルセットの有無に注意です
基本的には、バーベルとプレートは別売りですが、セーフティラックと一緒にセットで売っている商品も存在します。
ナロータイプならバー受けの高さ調整可能な「ワイルドフィット フォールディングベンチ」がおすすめ!
ナロータイプでおすすめのプレスベンチは「ワイルドフィット フォールディングベンチ」です!
耐荷重は自重80kg抜きで約150kgとのことなので十分でしょう。
何より、ナロータイプでバー受け部分の高さを調節可能という点が非常にポイントが高いです。
本当ならば折りたたみ式でないタイプのほうが安定性が高く理想だったのですが、ナロータイプだとほとんど選択肢がありませんね^^;
とは言え、未使用時に折りたたんで片付けることができるのはスペース的には嬉しいですね。
価格:14,500円
床設置面:W52cm×D109cm シート高 47cm
サイズ:W52cm×D125cm×H84~104cm
※折りたたみ時サイズ:W63cm×D55cm×H115cm
重量:27kg
耐荷重量:約150kg ※自分の体重(約80kg)を除く。(あくまでも目安です)
※工具は入っていません。
高さ調節はできないが、構造・品質の安心感が高い「アイロテック プレスベンチ」
次はスポーツ用品メーカーの有名ブランド、アイロテック(IROTEC)のベンチプレス台です。
バー受けの高さ調節ができないという点はネックですが・・・正直ナロータイプのベンチでこれ!というのもがほぼ無いので、アイロテックのものも外せないという形になりました笑。
耐荷重はバーベル受けで150kg、ベンチ部分で230kgと一台目のベンチプレス台としても十分長く使える値を確保しています。ようは体重80kgの人が150kgのバーベルOKという感じです。
バーベル受けの高さ調整ができませんが、全高88cmにシート高46cmなので、シートからバーベル受けまでの高さ約40cmほどと、かなり低い設計になっていることがわかります。
バーベル受けの高さが低いため、戻すときに若干気をつかうかもしれませんが、価格を考えるとコスパとしては十分すぎるぐらいです。
折りたたみタイプではないので、安定性という点についてはワイルドフィットものよりもこちらのほうが高いでしょう!
価格:12,000円
耐荷重:バーベル受け150kg、ベンチ部230kg
サイズ:W52×D130×H88cm(シート高46cm)
シートサイズ:長さ:約123.5cm、横幅:約25cm、厚み:約4.5cm
重量:18kg
※工具は付属していません。必要工具:14mmレンチ1本、17mmレンチ2本
※プレート・シャフト別売
ワイドタイプならタフスタッフのプレスベンチCOB-400が絶対おすすめ!
お次はワイドタイプのプレスベンチです!
探せば安い商品もあるにはありますが、ワイドタイプを検討しているであれば本格的にベンチプレスに取り組んでいきたいと考えている方と思われます。
その場合、長く使っていくのであれば製品の品質はかなり重要なポイントとなってきます。高重量を扱うトレーニングの場合、万が一は絶対にあってはなりませんからね。
となると、国内で購入する場合、価格と性能を考慮するとタフスタッフのプレスベンチ、COB-400が一番おすすめです!
バーラック部分は3つの高さを備えており、セーフティ部分も十分な長さが確保され、またフレームとセーフティの間に隙間などは無く首部分にバーベルが落ちてくる心配もありません!
耐荷重は363kgと十分すぎるぐらいの強度を兼ね備えておりますし、フレームの太さ・加工を見ればその品質の高さは一目瞭然です!
まあナロータイプと比較していただけるとわかると思いますが、スペースと価格が許すのであればワイドタイプのベンチに勝るものはありません笑。
安くはありませんが、全く手が出ないという価格帯ではないので、自宅で思う存分にベンチプレスに取り組みたいと考えている場合は是非検討してみてください!
フラットベンチとスクワットラックの組み合わせでもベンチプレスは可能
余談ですが、フラットベンチと組み合わせて使うベンチプレスラックも存在します。
上の画像はリーディングエッジのものですが、セーフティラック搭載で、高さ調整可能ですので、フラットベンチを既に持っている人はこちらでも問題ないでしょう。
リーディングエッジの場合、横幅の調整も可能となってるのでかなり使い勝手は良さそうですね。
ナロータイプの場合、安全面を考え必ずセーフティラックと合わせて使用してください!
自宅で一人で高重量のトレーニングをする場合は必ず安全面を考えてセーフティラックと併用するようにしてください!
セーフティラックは、安全性の高いワイドタイプが理想です。
※品切れのためワイルドフィットです
プレート整理にプレートラックもおすすめ
ベンチプレスを自宅ではじめると、おそらく相当な枚数のプレートが手元に揃うことになると思います。
そういったプレートを綺麗に整理するのにおすすめなのがプレートラックです。
また、シャフトも立てて収納できるプレートシャフトラックなるものも存在します。
ラックにプレートをかけている場合、取り出したらそのままバーベルに取り付けることができるので、トレーニングの準備も非常に楽に進めることができます。
地面に横に置かれたプレートはまず縦にするのがしんどいですからね。
10kg、15kg、20kgなど重量が重くなればなるほど床からプレートをとりつけるのはめんどくさくなってきます。
部屋も整理されてめちゃくちゃおすすめです!
また、ナロータイプの場合、せっかく省スペースなのにバーベルを横に置いて横のスペースをとってしまっては意味ありませんからね!
まとめ
スペースと予算に余裕があれば、ワイドタイプの購入が一番良いです。もしくはパワーラックですね。
とはいえ、これからトレーニングをはじめるトレーニーの方なんかはいきなりワイドタイプの購入は躊躇すると思うので、とりあえず1台目としてナロータイプを購入するのも全然アリですね!
ベンチプレス150kgまで対応しているので、数年は使えると思います笑。というか、一般人なら150kg以上あげることって早々無いと思います・・・
ただ、重量があがればあがるほど、やはりナロータイプでは不安な部分もでてくると思うので、安心感をえるためにどこかのタイミングでワイドタイプにシフトとかがいいかもしれません。
ナロータイプ単体では1万円と数千円で購入できますが、セーフティスタンドは絶対に絶対に絶対に必要ですので、結局のところ3万円ほど必要になります。
あと1万5千円出せるならワイドタイプが買えますので、予算とスペースの相談になります!
参考になれば幸いです!
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