そういえば、最近ちょっと話題にあがってたので、タイトルについて軽く概要を紹介してみようと思います。
今年2017年10月9日にNature Medicineに掲載されたOmega-3 fatty acid epoxides are autocrine mediators that control the magnitude of IgE-mediated mast cell activationという論文でオメガ3脂肪酸がアレルギー症状を促すことに書かれていたのでその話です。
オメガ3脂肪酸は、フィッシュオイルを代表とする割と有名なサプリで摂取している人が多い
そもそも脂肪酸は、脂質を構成する成分の一つです。脂質は脂肪酸の他にグリセリンやコレステロールなどを合わせたものの総称となります。
脂肪酸にもいくつか種類があり、飽和脂肪酸やら不飽和脂肪酸やらがあるのですが、オメガ3脂肪酸はその脂肪酸のうち不飽和脂肪酸にあたる脂肪酸のうちの一つです。
オメガ3脂肪酸を手軽に摂取できるフィッシュオイル
さて、このオメガ3脂肪酸ですが、脂肪燃焼に助けるといった効果があるため、トレーニーの人でも摂取してる人は結構多い部類に入るサプリメントですね。
サイトによってはなんかいろいろ効果を書きまくって超万能薬みたいな感じで書いている人もいますが、基本的にはコレステロール値の改善を含め脂肪に関する部分に作用するのがメインの効果になります。
例として、国内フィッシュオイルで超有名な大塚製薬ネイチャーメイドの公式サイトでは「血中中性脂肪の上昇を抑えます」としか書かれてません。

オメガ3脂肪酸がアレルギーを促す
論文全部を読んでいないので、ざっくりとした概要になります。
イメージしやすいように簡単な図を作ってみました。
登場する重要物質たち
・マスト細胞:アレルゲン(アレルギーの原因となる物質)と出会うと活性化する。アレルギー患者はマスト細胞の過渡な活性化が見られることが特徴
・オメガ3脂肪酸:フィッシュオイルなどのサプリを代表とした脂肪酸の一つ
・エポキシ化オメガ3脂肪酸:オメガ3脂肪酸が参加したもの
・Scrin1:マスト細胞の活性化を抑える分子
オメガ3脂肪酸が由来で結果マスト細胞の活性化を促進
本当にざっくり説明すると、マスト細胞の活性化を抑えるScrin1という分子が、エポキシ化オメガ3脂肪酸により発現が減少され、結果マスト細胞の活性化を促進しているという話です。
オメガ3脂肪酸が酸化してできる物質であるエポキシ化オメガ3脂肪酸というのもは、マスト細胞が酵素PAF-AH2の作用により常時生産されています。
このエポキシ化オメガ3脂肪酸は、マスト細胞の活性化を抑えるScrin1という分子の発現を減少させており、結果マスト細胞の活性化が促進されています。
参考サイト:http://univ-journal.jp/16410/
まとめ:サプリは体質に合う合わないを前提に利用が良い
参考サイトでは、今後抗アレルギー薬の創成が期待と締めくくってますが、とりあえず当ブログは筋トレ関連のサイトということで、フィッシュオイルを摂取している人や今後摂取を考えていた人の場合、こういったこともあるということを頭に入れておいてもいいかもしれませんと結論づけしておきます!
フィッシュオイル自体ははじめにも述べたように脂肪燃焼を促進させることや、他にも美容目的で摂取される比較的メジャーなサプリメントなので、今回の情報を見たからダメ!というわけではなく、自分に体に合う合わないもあるんだぐらいの認識で利用するといいと思います。

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