今回はタイヤの残量の確認方法や交換時期について解説していきます。
空気圧のチェックも日常点検ですよ:
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バイクが走行中に地面と接してる部分はタイヤだけですよ!
いきなりですが、バイクは走行中に地面と接しているのは前後のタイヤのみです!
言われたら当たり前のことなんですがね。バイクには様々な部品がついていますが最終的に地面に力を伝えるのはタイヤなんです。
ですからタイヤが正常な状態でなければ、他の部分でどれだけ優れた機能を持っていたとしてもそれらの性能がしっかり発揮されません。
高出力のパワー、高機能なサスペンションにブレーキ、数々の電子制御、、、これらもタイヤが正常な機能をはたしてはじめて機能するわけです。
他の部分もそうなのですが、タイヤの整備不良も命に係わるので、しっかりタイヤの交換時期の知識を身に着け、交換時期が来たら速やかにタイヤを交換するということを当たり前にできるようになりましょう!
最近もこのようなツイートを見かけました。
若いライダーでお金がない・・・ということもあるかもしれませんが、タイヤ交換は自分自身の命を守るとともに、周りに被害を出さないという意味合いもあるので、バイクに乗る以上お金をかけるとこにはしっかりとお金をかけていきたいところです。
基本はスリップサインで残量をチェックして交換時期を確認する
さて、いきなり少し暗い話からはじまってしまいましたがここからは具体的なチェック方法に入ります。
タイヤにはスリップサインという、タイヤの交換時期を知らせる突起がタイヤの溝の中にあります。
スリップサインはタイヤ側面の△のマーク付近にあります。(メーカーによって異なる場合もありますが、だいたい△のマークが多いですね)
こちらがスリップサインですね。
タイヤの溝の一部が突起で盛り上がっているのがわかります。
タイヤが摩耗し、溝部分がスリップサインとの段差が無くなった時点でタイヤを交換してください。
公道で使用している場合は普通タイヤの真ん中部分からタイヤは摩耗していくため、スリップサインはまず真ん中から出てきます。
タイヤの端側はスリップサインまでまだ溝が残ってる場合もありますが、いずれかの場所でスリップサインが出た時点でタイヤは交換するようにしましょう。
タイヤの端は溝が残っているからといって乗り続けてたらこんなことになることも・・・
ゴム部分の摩耗が進みタイヤの内部構造が出始めています。
この状態になると本来のタイヤのグリップ力が発揮されない他、場合によってはタイヤがバーストしてしまうこともあり非常に危険です。
スリップサインの突起の高さは0.8mmで、これは法律により定められている
ちなみに、スリップサインの突起部分は0.8mmの高さがあります。
これは道路運送車両法によって定められている最低限必要な溝の深さが0.8mmということから来ています。
中古車などで前回の交換から長期間経過している場合も要交換
【ひび割れタイヤを発見したらあとで写真追加しておきますw】
定期的にバイクに乗っている場合はスリップサインによる溝の深さによりタイヤ交換時期を判断しますが、中古車などで前回のタイヤ交換から長期間経過している場合はこの限りではありません。
特に、タイヤにひび割れや亀裂が入っており、これらが内部構造のコードに達してる場合はバーストの恐れがあるのでできる限り早めの交換がおすすめです。
保管状況にもよるので〇年で交換時期と言い切ることはできませんので、わからない場合はお店でチェックしてもらうのが確実です。
タイヤには側面にタイヤの製造年週が記載されている
だいたいはこの表記で、若干凹んだ場所に記載
タイヤには製造された年と週が側面に記載されています。
メーカーによって微妙に記載場所が異なる場合もあるのですが、だいたいは若干凹んだ部分にあるアルファベットと数字4桁の組み合わせが多いですね。
数字4桁の見方は以下の通りです。
数字4桁のうち、前の2桁が週、後ろの2桁が年を示しています。(月を出したい場合は週を4で割ってください)
ちなみに3桁表示の場合は、最後の1桁が1990年代の下1桁になります(が、このような年数のタイヤは既に交換時期ですね^^;)
例えば上の画像だと数字4桁の「3804」の部分が製造年週となっており、前半2桁で38週、後半の2桁で2004年です。
3桁表示の場合最後の1桁は1990年代の下一桁になり、例えば476とかですと1996年47週となります。
ピレリの場合
先にも書きましたが、メーカーによっては年と週の表記場所が異なる場合もあります。
例えばピレリについてはDOT(Department Of Transportatioin:運輸省)の表記のあとにある4桁がこれにあたります。
普通メーカーごとにマークの見方は公式サイトで情報を載せているなので、わからない場合は自分のバイクに履かせているタイヤの公式サイトをチェックしてみてください。
新品のタイヤには表面にワックスが塗っており滑りやすくなっているため発進・ブレーキはゆっくりと
新品のタイヤに交換したてなのでワックスがまだ残っています
余談ですが、タイヤ交換後の新品のタイヤには表面に劣化防止のワックスが塗布されており非常に滑りやすくなっているので、緩やかな発進、緩やかなブレーキングを心掛けてください。
上の写真はタイヤ交換後の新品のタイヤですが、中央部から少しずれた場所でタイヤの表面に色の境目のようなものが見えるかと思いますが、境目の右側にはワックスがまだ残っている状態ですね。
たまにインターネットで目にしますが、バイクを新車で納車されたあとに、いきなり公道でスリップして転倒しているお笑い動画などもありますが(本人は笑えませんが^^;)、あれも新品のタイヤのワックスによってツルっといってしまってる感じです。
これと関連して、タイヤの端に残っているワックスを(端が余っていることから)アマリングなんか言ったりしますが、公道で使用している限り普通はタイヤの端まで使うことは無いのでこれは全く恥ずかしいことではないので安心してください。
公道は様々な危険が潜んでいますからね、そういった予想外のことが起きても対処できるよう日頃から運転していれば、普通はタイヤの端は残ります笑。
サーキットなどで限界走行をする場合は別ですがね笑。
まとめ:交換時期が来たら速やかに交換しましょう!
というわけでタイヤの交換時期の判断方法の記事でした。
長々と書いてますが、とにかく最悪命に係わることもあるので交換時期が来たら速やかに交換していきましょうという話ですね。
逆にタイヤ交換するお金が無いのであれば、お金がたまるまでちょっとバイクに乗るのは我慢しましょう。
と言っても、日常点検的にタイヤの状態をしっかり確認しているのであれば気が付いたらいきなりスリップサインに到達していたなんてことは普通無いと思いますので、そろそろ交換時期が近いなというタイミングで交換用のお金を準備しておいてくださいw
ではでは。
空気圧のチェックも日常点検ですよ:
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