さて今回は、バイクで(車も基本的には同じだが)ヒューズ切れについての基礎知識をザクっと書いておこうと思います!
ヒューズは設定電流を超えると断線し電気が流れないようにするようなパーツ
まずヒューズとは!上のような写真のもので、本体に設定された電流値を超えるような電流が流れると本体の金属部分が断線することによって電気が流れなくなるようなパーツのことです。(他にもガラス管ヒューズというタイプもあります)
ヒューズの設定電流には色々あり、バイクだと10Aとか15Aとか20Aあたりが多いですかね。
その設定電流は本体上部に記載されてることが多く、例えば上の画像だと10と書いているので10A以上の電流が流れると断線します。
なぜこのようなパーツがあるかといえば、電装系の不備で高電流が流れっぱなしの状態になると非常に危険だからです。つまり、安全対策のためのパーツとなります。
ヒューズはだいたいヒューズボックスにまとめられている
ヒューズは普通ヒューズボックスという場所にまとめられています。
場所は様々ですが、シート下などの比較的アクセスしやすい場所にあることが多いですね。
例えば上の画像はFZ1 FAZERのフューズボックスですが、
- ヘッドライト
- イグニッション
- ウィンカー
- バックアップ
- ラジエターファン左右
- スペア
という具合に分けられています。
つまり、上記についてはそれぞれ独立した電気経路を持っているというわけです。
電装系パーツが正常に動作しない場合、まずヒューズ切れの確認を
電装系パーツが正常に動作しない場合・・・例えばヘッドライトやウィンカーがつかなかったり、ラジエターファンが回らないなど、こういった場合はまずフューズ切れの確認をするのが良いでしょう(ヘッドライトやウィンカーがつかない理由は玉切れが一番多いですが笑)。
電装系の修理はとにかく可能性のある原因を順番に確認していくしかありませんからね。
ヒューズ切れの確認方法は非常に簡単です。
ヒューズボックスからヒューズ本体を取り出し、内部の金属部分が物理的に切れているかどうかを確認するだけです。
ヒューズが切れた場合、たいていは何か原因があるのでそれを突き止めないとまた切れる可能性が大
ヒューズが切れたらヒューズを交換すればまた動作はするのですが、ヒューズが切れたということは何かしらの原因がおそらくあるはずなので、そちらを修理しないことには新しいヒューズに交換してもすぐにまたヒューズは切れてしまうでしょう。
ヒューズが切れる原因にはいくつかありますが、メジャーな原因は以下のものですかね。
- どこかでショートしている
- 電装系パーツを一か所につけすぎている
どこかでショートしているというのは、例えばケーブルの被膜が劣化してどこかと接触してしまったとかですね。
電装系パーツを一か所につけすぎているというのは、例えばこういうエレクトロタップは電装品を追加するのに便利ですが、一か所から電気を拝借しすぎるとその部分に大量の電気が流れ過ぎてしまうということもありそれが原因でヒューズが切れてしまうということです。
電装品の電流は消費電力とバッテリー電圧から計算する
電装品を追加するときには、そのパーツにどのくらいの電流が流れるのかは一度計算してみるといいかもしれません。
以下の計算方法で電流は求めることができます。
W(消費電力)=電圧(V)×電流(A)だから、
電流(A)=W(消費電力)÷電圧(V)
例えばヘッドライトに居流れる電流を計算してみます。
多くのバイク用ヘッドライトの消費電力は60/55W(ハイビーム60W、ロービーム55W)あたりですが、バッテリーは12Vなので、ハイビームの場合「60W÷12Vで電流は5A」となります。
FZ1の場合は2眼なので合計10Aの電流ということになりますね。
ヘッドライトに限らず普通電装品には消費電力が記載されているはずなので、その値とバッテリー電圧を使うことで電流値を求めることができます。
消費電力の大きいパーツを追加する場合は一度計算してヒューズの対応電流範囲内か確認するのが安全かと思います。
まとめ
というわけで今回はヒューズ切れの確認方法と関連知識を少し紹介しました。
電装パーツが動作しない場合はとりあえずヒューズは確認する癖を持っておくと良いかもしれません。
電気系統を弄る場合しっかりとした知識が無いと危ないので、しっかりを知識をつけたいところですね。
ヒューズが切れて電気が途切れるのならまだいいのですが、バッテリー直なんかで大電流が流れっぱなしで火災に繋がるなんてことも絶対に無いとも言えませんしね^^;
家庭用のブレーカーも基本的には似たような役目ですね。指定電流以上が流れたらブレーカーが落ちて電気をストップさせる。
とにかく安全対策は重要ってことです!
ではでは。
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