ここでは、チェーンの清掃と注油のやり方について書いて行きたいと思います。
※中途半端になってるので後日修正します。
チェーン清掃、注油の基礎知識
チェーン清掃・注油とは具体的に何をする?
清掃は、チェーンについた汚れを落とし、注油は、チェーンをグリスアップすることです。グリスアップは、簡単に言うと、摩擦が起こる場所に油を注すことです。
チェーン清掃・注油はなぜ必要?
チェーンは、グリスが付いている上に露出されているため、どうしても砂や埃で汚れがつきやすいです。そのため、定期的に汚れを落とし、注油することが必要となります。これを怠ると摩耗が急激に進行するだけではなく、最悪チェーンが切れ、命に関わります(と言ってもチェーンが切れる自体なんてよほどのことが無い限り起きませんが)。正しいチェーンメンテはチェーンの寿命を延ばすとともに、チェーン本来の性能を維持することができます。
チェーン清掃・注油の頻度は?
基本的には1000kmごとぐらいで良いと思いますが、こまめに清掃・注油をすればより良いコンディションを保つことができるのには間違いありません。余裕がある人は、ツーリング後や雨天走行や悪路走行の後に清掃と注油をすると良いと思います。
シールチェーン・ノンシールチェーンについて
バイクの構造のページで詳しく解説するので、ここでは簡単な説明にとどめておきます。チェーンには「シールチェーン」と「ノンシールチェーン」の二つがあります。主な違いは、シールチェーンにはチェーンの結合部にグリスを封入する「Oリング(オー・リング)」というゴムが使われていることです。Oリングが使われてないチェーンを「ノンシールチェーン」と呼びます。下の画像は、シールチェーンの簡単な構造です。ジョイント部にグリスを封入するOリングが使われています。
現在、小排気量を除いてバイクでは基本的にシールチェーンが用いられています。このページでは、シールチェーンのメンテナンスについて書いて行きます。
チェーン清掃・注油に必要なもの
ウェス
チェーン清掃・注油時に使用する使い捨てのボロ布です。着なくなった服や使わなくなったタオルをストックしておいて、それを使っても構いません。キッチンペーパーなどはチェーンなどに引っかかって破けるため避けましょう。
チェーンクリーナー
チェーンの清掃に使うパーツクリーナーです。上記の商品は、パーツクリーナーですが、シールチェーンの清掃に対応しているものです。チェーンクリーナーならなんでもいいのですが、今回は普通にパーツクリーナーとしても使えるものを紹介しました。
チェーングリス
注油に使うチェーングリスです。「ルブ」、「ルーブ」という呼び方もします。グリスですが、こちらはチェーン専用品を使いましょう。なぜなら、潤滑剤の成分によってはシールチェーンのシールを痛めてしまうからです。
チェーンブラシ
頑固な汚れを取る際に使用します。歯ブラシなどでもOKです。ワイヤーブラシはシールを痛める可能性があるので、ナイロン製のものを使ってください。
サイドスタンドの無いバイクでチェーン清掃するときに便利なグッズ
デイトナ イージーリフトアップスタンド
さて、本題に入る前にちょっと紹介です。
サイドスタンドの無いバイクでチェーンを清掃する場合、チェーンの位置を変えるのにいちいち押し引きする必要があり、はっきり言ってめんどくさいです。
そんな時に使えるアイテムを三つ紹介してるので、以下の記事も合わせてどうぞ!

シールチェーンの清掃方法
事前準備
後輪を手で回せるように、センタースタンド、もしくはリアのメンテナンススタンドを使って後輪を浮かします。このとき、エンジンは必ず切っておくようにしましょう!たまに1速に入れてタイヤが回ってる状態で清掃・グリスアップする人がいますが、万が一指がスプロケとチェーンに巻き込まれた場合、最悪切断されます。アイドリング状態での作業も、万が一ギアが入ってしまった場合危険なので、エンジンは必ず切るようにしましょう。最近のバイクはサイドスタンドセンサーがあり、サイドスタンドが出ている状態ではギアを入れることができないので、サイドスタンドを出しておくといいかもしれません。
汚れが少ない場合
あまり汚れていなければ、ウェス等で拭くだけで問題ありません。拭き方としては、チェーンを握るようにごしごしすればOKです。このとき、手が非常に汚れるので、軍手をすることをおすすめします。
普通の汚れの場合
普通の汚れの場合は、ウェスにチェーンクリーナー等を染み込ませて、後は汚れが少ない場合同様にそのウェスで拭けばOKです。
汚れがひどい場合
まず、チェーンの内側から外に向けてまんべんなくクリーナーを吹きかけます。この際、他の部分にクリーナーがかからないように、ウェスをあてながら吹き付けるようにしてください。このとき、地面が汚れないように下にトレーか段ボールを置きましょう。このとき、段ボールをチェーンの内側に置く人もいます。
次に、タイヤを回しながら全体にクリーナーを馴染ませ、その状態でしばらく放置します。その後、チェーンブラシで擦りながら汚れを落としていきます。今回柔らかいブラシを使用していますが、それでもシールを痛める場合があるので、慎重に洗いましょう。
ブラシでの清掃が終わったら、後はウェスでゴシゴシ拭いてあげてください。
泥汚れがある場合
泥汚れがある場合は、ホースなどで軽く水を出して、先に泥を落としてから上記の作業をしましょう。ホースから出る水程度ではシールで封入されたグリスが出ることはありません。ただし高圧洗浄機などを至近距離で当てるのはやめましょう。
やってはいけないこと
灯油の漬け置きでチェーンを洗う方法がありますが、これはシールの無いノンシールチェーンで可能な方法であり、シールチェーンではシール内のグリスが溶け出してしまうため、絶対にやめましょう。購入時の取扱説明書に、灯油での洗浄という風に書いている場合がありますが、ウェスに染み込ませて拭くということです。上記の説明以外のチェーン清掃方法を紹介しているサイト等は存在しますが、シールチェーンには対応しているのか、というのを事前に確認してから行うようにしてください。
チェーンの注油方法(グリスアップ)
注油前の注意点
注油するときは、清掃とセットで行います。先にチェーン清掃を一通りしましょう。
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