パワーラックであればセーフティバーの長さや高さ調整については気にする必要はありませんが、ハーフラックやセーフティ付きのスクワットスタンドやベンチプレススタンドの場合、セーフティバーの長さや高さが自分の用途に適しているのかという点のイメージが付きづらいという方もおられると思います。
というわけで今回は、一つの参考になるだろうと思い私のセッティングを例に必要な寸法のイメージについてざくっと紹介しておきます。
おすすめのパワーラック:

今回の解説写真で使っているパワーラックの寸法 ※私の身長は177cm
私はハーフラックを普段使っていないので、今回はパワーラックを使って解説していきます。
写真のパワーラックはタフスタッフのもので、オリンピックバーベル専用の一般的なジムに置いてあるようなサイズのものですね。
セーフティバーの内寸は69cm、とりあえず今回は例として28cmのところにリストラップを巻いています。
ちなみにリストラップの横幅は7.5cmですので、リストラップの右端は35.5cmぐらいになります。(写真では若干左寄りに撮影しているため、リストラップの位置が左寄りについているように見えますが、たぶん計測ミスはないはずです。)
以降、私が普段パワーラックで寸法とか何も気にせずにトレーニングを行ったときのポジションの写真になります。ちなみに身長は177cmです。
ベンチプレスの場合
セーフティバーの長さ:スタートポジション分+脇を閉じた状態での上腕の長さぐらいあれば十分
まずはセーフティバーの長さからですね。
「ラックから下ろしたときのスタートポジション+バーベルを下ろしたときの肘の位置あたり」の長さに+αあれば安全性は高いと言えるでしょう。
スタートポジションは、ラックの位置から普通は少しずれているのに注意です。
セーフティバーが短めの場合は、バー受けを低めに設定しバー受けの部分の真上をスタートポジションにし長さを稼ぐといったことも可能ですが、重量が大きくなるとそもそもラックアップが大変になりますし、バーを下ろす時にバー受けが干渉しないよう気を遣わないといけなかったりするので、できればスタートポジション分込みでも長さに余裕があるのが理想ですね。
バーを下ろしたときの肘の位置については、脇を完全に閉じたときが最大の長さになります。
普段のメインセットでは脇はある程度開いていると思うので、脇を閉じた状態での上腕ぐらいの長さ分があれば安全性については問題無いでしょう。
セーフティバーの高さ:シート高+体の厚みぐらいあればOK
このベンチのシート高は44cm
セーフティバーの高さは、「シート高+体の厚み」ぐらいに設定することができれば問題ありません。
普通はある程度ブリッジを組んでトレーニングするので、ベタ寝状態での体の厚み分あれば十分です。
以下具体例
ブリッジあり、ワイドグリップ
まずはワイドグリップ、ブリッジ有りの場合です。
私の場合、セーフティバーの高さは68cmでした。
スタートポジションがバー受けから若干離れてるので、そこを気にしたらもう下ろしたときのバーの位置はもう少し頭側に持っていけそうです。
次はベタ寝の場合です。
この場合セーフティバーの高さは若干下がり63cmですね。
ただし、私は肩を痛めているのもあり、ベタ寝で体につくまでバーベルを下ろすことはほとんどありません。
また、ベタ寝の場合、胸の位置よりも低い位置にセーフティバーを設定してしまうと、場合によっては潰れたときに体が圧迫されてしまうといったこともありますので、胸の位置より一段高い位置とかのほうが安心かもしれません。
後は、先程も書きましたが脇を閉めるともう少しバーベルを下ろした位置は足側に移ることになります。
スクワットの場合
次はスクワットの場合です。
写真では下ろしたときのバーベルが一番低くなるワイドスタンス・ローバーの場合の高さになります。
私の場合は83cmでしたが、たいていのラックは高い方向には調整範囲は広いと思われるので、スクワットの場合はセーフティバーの設定範囲をそこまで気にする必要は無いでしょう。
ただし、ベンチプレス向けの設計で、高さの調整最大値があまりに低いということもあるかもしれませんので、一応確認しておくに越したことはないですね。
長さについても、バー受けの近くに立つようなスタートポジションにすれば、もう少し短くできそうです。
セーフティバーの長さや調整範囲に不安を感じたら別のものを検討するか、スペースが許すのであればパワーラックを選びましょう
というわけで今回はハーフラックを選ぶときにサイズ感の参考になりそうな写真を紹介しました。
ウェイトトレーニングでは高重量のウェイトを扱い、場合によっては命に関わるので安全面をとにかく第一に考えてトレーニング器具を選んでください。
ハーフラックの場合、セーフティバーの長さは40cmぐらいあれば一先ず普通に使えるレベルだとは思いますが、基本的には長ければ長いほど万が一に対応できるので長いほうが良いですね。
スペースが取れるのであれば、安全面を考えるとやはりパワーラックが一番ベストです。
スペックや価格、色々あると思いますがそれらを総合した上で自分にとってベストと思われる器具を選んでください。
参考になれば!ではでは。
おすすめのパワーラック:

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