さて今回はチェーンの錆についてのあれこれについてまとめておきます。
上の画像は雨、そしてフラットダートをこれでもかと走行したあとに洗車もせずしばらく放置したバイクのチェーンの末路です・・・笑
ここまで錆させるのもなかなかの猛者だと思いますが、バイク初心者でチェーンメンテの知識が無い場合、気が付いたらこんなことになってることもありますね笑。
この記事を読めばチェーンの錆なんぞ恐れるに足らず!なので是非知識として入れといてください。
チェーンの錆を2か所にわけて対処する
チェーンの錆の部分は大きく以下のように二つにわけることができます。
- チェーンの側面部分
- チェーンのローラー部分
それぞれに適した対処法があるのでそれぞれについて以下解説していきます。
チェーンの側面部分はワイヤーブラシ(真鍮、ステンレス)で落とす
チェーンの側面部分の錆は、真鍮やステンレスのワイヤーブラシで落としてやればOKです。
まずはチェーン本体を傷つけないよう柔らかい真鍮ブラシで、それで落ちない場合はステンレスブラシを使ってください。
ただしステンレスは真鍮に比べて硬いので、あまり力強くこすると傷がつく可能性があるので程々に。
真鍮は柔らかい金属なので錆落としなどでよく使われますね。
尚、側面部分は錆があっても走行性能には影響は与えません。
ナイロンブラシ、真鍮ブラシ、ステンブラシはバイクの整備でよく使うので、セットを一つ持っていてもいいでしょう。
ローラー部分の錆は、パーツクリーナーとウェス・ナイロンブラシを使い、落とせなかったものについてはそのままでOK
次に、ローラー部分の錆です。ちょうど上の写真みたいな感じです。
このローラー部分については、ワイヤーブラシで錆を落とそうとしてはけません。
チェーンのジョイント部分には、ゴム製のシーリングがされており、ステンレスブラシでこすった場合シールが傷ついてしまう可能性があるからです。
ローラー部分の錆については、パーツクリーナー(シールチェーン対応)を吹きかけ、ウェスやナイロンブラシでゴシゴシして落とします。
完全に落ちない場合もあると思いますが、このローラー部分の錆は走行すればスプロケットとこすれ摩擦で落ちていくため、無理に全部落とす必要はありません。
チェーンの錆落とし方法のまとめ
というわけで、まとめは以下のようになります。
1.チェーンの側面の錆は真鍮ブラシ、ステンレスブラシの順で落とす
2.ローラー部分の錆は、まずはパーツクリーナ(シールチェーン対応)を吹きかけ、ウェスでゴシゴシやナイロンブラシで清掃で落とせるまで落とす
3.ローラー部分の残った錆は、注油後に走行すればスプロケットとの摩擦で自然と落ちていきます。
そんなに難しくないですね。
※言うまでもありませんが、チェーンは清掃と注油がセットなので、錆びを落とした後はしっかり注油してくださいw
チェーンが錆びないようにするための対策
さて、そもそもチェーンが錆びないようにするための対策としては以下が大事です。
とにかくチェーンは錆びやすいため、雨などには要注意です。
1.バイク保管時は、雨ざらしにしないようにする(屋根がない場合は必ずバイクカバーをつける)

2.定期的なチェーンメンテ(ざっくり1,000km毎でOK)
3.雨の日やオフロードを走行した後にはチェーンメンテ

4.メッキ加工がされたチェーンに交換する(次項)
雨の日に走行し、泥水なんかがついたまま放置しておけば、一発で錆びます。
※ここでいうチェーンメンテは清掃・注油です
チェーンブランドのフラッグシップモデル(メッキ加工がしっかり施されたチェーン)を選択するのも一つの手です(ほぼメンテナンスフリー!)
D.I.D ZVM-Xとサンスターのスプロケット
ちなみに、チェーンブランドの出しているフラッグシップチェーンについては、メッキがしっかりと施されており基本的に錆びることはないそうです!(なんならシールチェーンはそもそも注油不要論すらも存在する笑。興味がある方は是非調べてみてください)
もちろん通常使用による飛び石などでメッキが剥げる可能性はもちろんありますが、ハイグレードモデルについては2重にメッキ加工がされているものもあるとのこと。
管理人自身も気になっているので、実際に交換し中長期に渡り使用してみてどうだったかについてはまた後日記事にしたいと考えています。
記事執筆時点では、
- D.I.DならZVM-Xシリーズ(500cc~の大型マシン)、VXシリーズ(低排気量~)
- RKチェーンならX-XWシリーズ
あたりが該当しますかね。
サビ対策という意味ではメッキが重要なので、ゴールドかブラックのものが候補になってくるかと思います(カラーバリエーションでシルバーやスチールもありますが、それらがメッキされてるのかはちょっと問い合わせてみないとわかりません^^;。ゴールドのものだと確実ですね)
いずれも国内ブランドですので品質には間違いないでしょう!(とりあえず国内ブランドなら安心なイメージ笑)
※チェーンを交換するときは、交換時点での使用状況にもよりますが基本的にはスプロケットも同時に交換してください。スプロケットが摩耗してるとせっかくの新品のチェーンの寿命も著しく短くなります
※自分で交換する場合はしっかり交換手順や注意点を入念に下調べしてから交換してください!

【余談】センタースタンドの無いバイクでチェーン清掃するときに便利なグッズ
デイトナ イージーリフトアップスタンド
ちょっと話はそれますが、センタースタンドの無いバイクでチェーン清掃するときに、チェーンの位置を変えるのに押し引きがいちいちめんどくさいといった経験があるかと思います。
そんな時に使えるアイテムを三つ紹介してるので、以下の記事も合わせてどうぞ!

まとめ:これまでメンテをしてなかった人は是非メンテ習慣をつけよう
チェーンの清掃・注油はバイクに乗るうえでの日常点検に入るので、これまでしてこなかった人はこれを機に是非メンテ習慣をつけましょう。
チェーンの整備前と整備後では普通に走るだけでも違いが体感できるので、普段からチェーンメンテをしっかりしていれば、そろそろメンテが必要かなとわかってくるようになります(例えば、バイクの押し引きでもスムーズさが全然違います)。
ちなみに、それでもチェーンメンテがめんどくさい!って人はドライブシャフトのバイクを探してみるのもいいかもしれません。
コメント
サイドスタンドのないバイク→センタースタンドのないバイクではないかと…(笑)
ご指摘ありがとうございます!笑
修正しておきます^^