さて、FZ1 FAZERの走行距離が4万キロとなりエアクリーナーエレメント(エアフィルター)を交換したので、交換方法を紹介しておきたいと思います!
エアクリーナーエレメント・エアフィルターは定期的な交換が必要
というわけで今回はエアフィルターの交換方法について書いていきます。
エアフィルターはその名の通り、エンジン内部へ送る空気を綺麗に保つためのフィルターのことですね。
走行距離が延びれば伸びるほどフィルターを通過する空気が増えフィルターは汚れていくので、定期的に交換か洗浄(湿式のみ洗浄可)が必要になります。
FZ1 FAZERの場合は、37,000kmで交換と取説に指定がありますが、交換頻度は多いほうが当然エンジンの調子は良くなる
ちなみにFZ1 FAZERの場合は、取説によると37,000kmごとに交換とのことです。
バイク購入時にもらえる取説にはだいたい消耗品の交換時期や整備の頻度などについてもしっかり書いているので一度確認してみてください。
指定距離で交換もいいですし、もっと早いペースで交換するのもありです。
フィルターが汚れてるとパワーが落ちたり燃費が悪化したりする
フィルターが綺麗なまま保たれているということは、エンジン内部に送る空気が綺麗に保たれているというわけですからね。
フィルターが汚れたまま走行を続けると、吸気効率が悪くなるのでパワーが落ちたり燃費が悪くなったりします。
湿式の場合は洗って再利用することができる
エアフィルターには湿式と乾式の2種類があります。
大きな違いは、湿式は洗浄してメンテナンスをすることでまた利用可能ということです。
乾式は汚れたら交換となります。
あとは、乾式は密度が高いので湿式のほうが吸気効率が高かったり、湿式は雨の日の走行にレインカバーが必要だったりと細かい違いはあります。
エアフィルターの交換方法自体には差はありませんので好みのほうで良いでしょう。
必要なもの
まずは必要なものです。
と言ってもエアフィルターを交換するだけなので基本的にはそれだけでいいのですが笑。
新しいエアクリーナーエレメント:湿式でも乾式でもどちらでもOK
エアクリーナーエレメントの交換ですので、当たり前ですが新品のエアクリーナーエレメントが必要になります。
エアクリーナーエレメントには乾式と湿式がありますが、形状は同じですので好みのほうで良いでしょう。
社外メーカーだと湿式のほうが多いですね。湿式だと10,000円ぐらいでしょうか。
乾式だと中華メーカーが結構取り扱ったりしています(ただし購入は自己責任で)。
湿式か乾式かは商品説明に普通書いていると思いますが、特に記載が無ければ乾式かもしれません。
紫色のようなフィルターのものはだいたい湿式です。
トルクレンチ:エアフィルター交換に限らず持ってたほうがいい
後はトルクレンチですね。
このブログでは基本的に整備にはトルク管理をすることを推奨しています。
トルク不足なら走行中にボルトが落ちるかもしれませんし、締めすぎならボルトの破損に繋がるかもしれませんしね。
まあここらへんは私が何を言おうと結局はライダー次第なので任せます。

交換方法
というわけで、今回はFZ1 FAZERを例にエアクリーナーエレメントの交換方法を紹介していきます。
車種によっては微妙に手順が違ったりしますが、だいたいの参考にしてください。
タンクを持ち上げるためにカバー類を外す
FZ1 FAZERの場合は、タンクの下にエアクリーナーボックスがありその中にエアフィルターが入っているので、まずはタンクを持ち上げるためにパネルやカバー類を外していきます。
車種によってはすぐタンクを持ち上げることができる場合もあります。
まずは左右のサイドパネルを外します。
外したらこのようになります。
次はタンクカバーを外します。
外したらタンクをフレームに固定しているボルトが出てくるので、そちらを緩めてタンクを持ち上げられるようにします。
私はここのタンクとフレームを固定するボルトだけしっかりとトルク管理をしています(FZ1のこのボルトは7Nm)。
万が一外れたら困るようなボルトはしっかりトルク管理しておくのが吉ですね(他のボルトが適当で良いという意味ではありませんが、普通にレンチを使う場合はだいたいボルトサイズに適したトルクがかかるような長さになっています)。
タンクを持ち上げる:ハンドルを切って引っかけるか、ベルトで持ち上げた状態をキープするか
そしてタンクを持ち上げたらこんな感じになります。
ちなみにですが、シートは外しておかないとタンクを持ち上げるときにシートが邪魔になるので注意してください。
私の場合、タンクを持ち上げるような整備をする場合は、ハンドルを切ってハンドルにタンクを引っかけて持ち上げた状態をキープする方法をよくとります。
紐を使ってタンクを持ち上げた状態をキープなど
もしくは、荷物用のベルトを使いタンクを後ろ側へ引っ張った状態にするといった方法もよく見られますね。
まあここらへんは好みで良いでしょう。

エアクリーナーボックスを開けてエアフィルターを交換する
タンクを持ち上げるとエアクリーナーボックスが出てきます。
普段タンク下の整備をすることはほとんどないので、こういう機会に綺麗にしておきましょう。
とりあえず窓用のフクピカを使って今回は綺麗にしました。
通常のフクピカだとワックスもついていますが、別にエアクリーナーボックスにワックスは不要ですからね笑。
エアクリーナーボックスの蓋をあけるとエアフィルターが姿を見せます。
FZ1 FAZERの場合はエアクリーナーボックスの上部に気温センサーがカプラーで取り付けられています。
ここらへんも車種によって異なりますのでよく自分のバイクを観察してください。
エアフィルターを取り外すとこのような感じになります。
ここから入ってきた空気をフィルターで綺麗にし、エンジンに送り込むわけです。
ちなみに手前側の4つの土管みたいなのはスロットルボディです。
そして新品のエアフィルターに交換です。
後は逆の手順で組み立てをして、これでエアフィルターの交換は終了になります。
別アングル。
スロットルボディもなかなか普段の整備では見ない場所なのでどんな感じか観察するといいかもしれませんね。
燃調を調整してないので両端が明らかに汚いですね。
こういうところもしっかりチェックすることでバイクが正常かの判断ができます。
古いエアクリーナーエレメントと新しいものの写真比較(4万キロ、6千キロ)
今回は走行距離40,000kmでの交換になるので比較画像です。
かなり汚いですねw
東京の空気は汚い(無理やり)
ちなみに走行6,000kmのときも一回エアクリーナーボックスにはアクセスしており、一応そのときの写真も貼っておきます。
まあこのくらいならまだ全然ましですね。
まとめ:交換ペースは各自の好みで!
というわけでエアフィルターの交換方法でした。
最後の写真を見てわかるように、4万キロだと明らかに汚く、どう考えても吸気効率は悪くなってるでしょうね笑。
一応私の場合は、取説での交換時期が37,000kmだったことからそれに近い40,000kmで交換しましたが、人によってはもっと早いペースで交換したりするのでそこらへんは好みになってくると思います。
ツーリングライダーの私は最低限のメンテナンスでとにかく走り潰したいって感じなので、指定の距離での交換でした。
もっと走行性能を重視する場合はもっと早いペースで交換したほうがいいかもしれませんね。
もしくは湿式なら洗浄してメンテナンスすればまた購入時の性能に戻るので、そちらを選択するのもいいかもしれません。
とりあえず交換方法としてはこんな感じでした。
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