オリンピックバーベルシャフトとは、ジムや競技で使われるプレートスリーブがφ50mm、長さ220cmのストレートバーベルシャフトのことを言います(長さについては短いものもあります)。
場合によっては自宅で購入して使いたいという人もいると思われるので、今回は各社が出しているオリンピックバーベルシャフトのスペック比較と、オリンピックバーベルシャフトについてで知っておくといいかもしれない情報をまとめたいと思います。
オリンピックバーベルシャフトはφ50mmに220cmのバーベル
オリンピックバーベルシャフトは、プレートスリーブの径が50mm、重量は20kg、長さ220cmのバーベルシャフトのことを言います。
グリップ部の長さは131cmで径は28~29mmです。
普通ジムに置いているバーベルはこのオリンピックバーベルになります。
一般的に径28mmのバーベルと比べて高重量対応のものが多いのが特徴ですね。
パワーラックではオリンピックシャフトしか対応していない場合もあるので、そういった場合購入することになると思います。
後は、プレートスリーブにベアリングが内蔵されており回転するのも特徴です。
実はパワーリフティング用、ウェイトリフティング用と異なる
オリンピックバーベルシャフトといっても、実はウェイトリフティング用とパワーリフティング用で若干求められる性能が異なり、それぞれで別のバーベルの場合もあるのですが、今回はふつーに自宅トレでオリンピックバーベルシャフトを使うことを想定しての記事になりますので、割愛します。
簡単に違いに言及しておくと、バーベルのしなり具合と、プレートスリーブの回転の滑らかさ、グリップ幅のマークの位置が異なることなどです。
あと競技用バーベルという点でいえば、女性用は長さが210cmで15kgだったりします。グリップ部の径も少し小さく25mmです。
競技団体公認バーベルについて
競技で使われるバーベルシャフトについては、国内・国際それぞれの競技団体の基準を満たしている必要があり、この基準を満たしている場合その団体からの公認(もしくはライセンス契約)を得ていることがあります。
団体の具体例としては、例えばIPFやJPA、IWF、JWAなどがあります。
それぞれ以下のような略です。
IPF:国際パワーリフティング連盟(International Powerlifting Federation)
JPA:日本パワーリフティング協会(Japan Powerlifting Association)
IWF:国際ウェイトリフティング連盟(International Weightlifting Federation)
JWA:日本ウェイトリフティング協会(Japan Weightlifting Association)
以下、公認ブランドを紹介しておきます。
IPF(パワーリフティング)公認のバーベルブランド
・エレイコ(Eleiko)
・イヴァンコ(IVANKO)
・レオコ(LEOKO)
・PALLINI
・ローグ(RGUE)
・ウエサカ(UESAKA)
・TITEX
・ブル(BULL)
IWF(ウェイトリフティング)とライセンス契約しているブランド
・上海・ダブル・ハピネス(Shanphai Double Happiness Co. Ltd.)
・エレイコ(Eleiko Sport AB)
・ウエサカ・バーベル・カンパニー(Uesaka Barbell Company)
・Werk-San
・Zhangkong Barbell Manufacturing Co. Ltd.
いろいろありますが、アマチュアな私でも知ってるブランドは、イヴァンコ・ローグ・ブルぐらいですかね?エレイコとウエサカは当記事執筆のための調査で国内サイトでもよく名前を見かけました。
とりあえず今回は、アマゾンで購入できるものを紹介したいと思います。
アイロテックのオリンピックバーベルシャフト
トレーニング用品を通販で購入するときにはよくお世話になるであろうアイロテックですが、オリンピックバーベルシャフトは実は2つ存在します。
耐荷重315kgのバーベルシャフト700と耐荷重225kgのバーベルシャフト500です。
価格が24,840円のほうは耐荷重が低い500のほうになりますが、このバーベルシャフトは使用していると曲がってくるというレビューがいくつか見られるので、ちょっと品質が怪しい商品ですね。
アイロテックは、オリンピックバーベルセットを複数販売していますが、214kgセットまではバーベルシャフト500のほうで、254kgセットのみ700となっているようです。現在は214kgセットから高耐久の700になっているようです。
なので、もしアイロテックのオリンピックバーベルを使う場合は、254kgセットを購入するか、それ以下のセットでバーベルだけ交換するのが良さげです。254kgはよほどじゃない限り必要無い重量ですので、バーベルだけ交換する後者が現実的になりそうです。
モデル:オリンピック用バーベルシャフト700
重量:20kg
耐荷重:315kg
価格:35,630円
モデル:オリンピック用バーベルシャフト500
重量:20kg
耐荷重:225kg
価格:24,840円
ワイルドフィットのオリンピックバーベルシャフト
ワイルドフィットは、オリンピックバーベルシャフトを200kg対応と350kgの高重量対応の二つを販売しています。
200kg対応については更に寸法が違うものが二つあり、価格がそれぞれ19,500円と17,500円となっています。
長さはどちらも220cmですが、19,500円のものはグリップ内寸が1316mm、17,500円のものは1350mmとなっています。普通の規格は1310mmです。
特にこだわりが無ければ350kg対応のほうが良いでしょう。
バーベルのスペックはともかく、ワイルドフィットのオリンピックバーベルセットのプレートは、形状が円では無く12角形になってるのが特徴です。
普段置いているときに転がらないという点は良いですが、デッドリフトで床に置こうとしたらプレートの平らな部分が床に来ないと微妙にプレートが回転して位置がずれるとかいうのは起こりそうですね。使ったことが無いのでわかりませんが、微妙にストレスがたまりそうな?って感じです。
モデル:オリンピックバーベルシャフト
重量:20kg
耐荷重:200kg
価格:19,500円
モデル:高重量用オリンピックバーベルシャフト
重量:20kg
耐荷重:350kg
価格:39,000円
ボディメーカーのオリンピックバーベルシャフト
自宅トレで使用する場合、ボディメーカーが品質と価格のバランスが一番良いかなって感じです。
こちらも二つ、オリンピックバーベルシャフトはPROとBSOSを取り扱っています。
BSOSのほうは公式に耐荷重が記載されていませんが、PROのほうは350kgとなっています。
価格はそれぞれ41,040円と21,384円なので、BSOSのほうはおそらく耐荷重が低く設定されてるのだと思われます。セットでは195kgまでなので、200kg~250kgぐらいの耐荷重かな?
また、PROのほうはグリップ部の長さが規格の1310mmなのに対し、BSOSについては1420mmと長くなっています。全長はどちらも220cmです。
ボディメーカーの製品は、コスパ重視のメーカーと違い、確かな品質を確保したラインでの価格って感じです。オリンピックシャフトPROについてはかなりレビューも良いですね~。
モデル:オリンピックシャフトPRO
重量:20kg
耐荷重:350kg
価格:41,040円
モデル:BSOS
重量:20kg
耐荷重: –
価格:21,384円
イヴァンコ(IVANKO)のオリンピックバーベルシャフト
ここからはジムや競技でも使われる最高品質のバーベルになります。
まずはイヴァンコ。ジムでよく見るお馴染みのブランドですね。
オリンピックバーベルとしては、ストレングスバーとエクササイズバーの2種があります。
耐荷重の違いについては、ストレングスバーは600kgと450kgのものが、エクササイズバーは160kgで検査済みとのことです。
わざわざイヴァンコのバーベルを選択するのであれば、基本的にストレングスバーの方一択です。
ストレングスバー
ストレングスバーには、パワーリフティングバーと最高級オリンピックバーの2種があります。
はじめにオリンピックバーベルの種類について述べましたが、パワーリフティングとウェイトリフティングに特化した2つが用意されているという感じですね。
パワーリフティングバーについては圧巻の耐荷重600kgです。IPFとJPAそれぞれについて公認となっています。
一方最高級オリンピックバーについてはJPAのみ公認となっています。
出来上がった製品には超音波と電磁波を使った厳格な検査を行っているとのことです。
グリップ部の径のサイズは28mmと29mmのもの両方がありますが、国内で購入できるものについては28mmとなっています。
モデル:パワーリフティングバー
型番:OBX-20
重量:20kg
耐荷重:600kg
価格:135,000円
その他:IPF公認、JPA公認
モデル:最高級オリンピックバー
型番:OB-20
重量:20kg
耐荷重:450kg
価格:124,200円
その他:JPA公認
イヴァンコのオリンピックバーベルシャフト徹底解説:
イヴァンコのオリンピックプレート徹底解説:
ブル(BULL)のオリンピックバーベルシャフト
最後はブルです。ジムによってはブル製品を置いているかもしれません。赤い色が特徴のブランドです。
ブルもバーベルシャフトを二つ取り扱っており、それぞれIPF規格とIWF規格に分けられています。いずれも耐荷重は500kgですが、グリップサイズやラインの位置が異なります。
黒い色が特徴のオリンピックシャフト(BL-OPS)は、IPF規格仕様、つまりパワーリフティング向けのバーベルシャフトになります。グリップサイズはφ29mmで、ラインの位置は中心から405mmです。
クロームメッキ加工が施された、ハードクロームオリンピックシャフト(BL-OPSH)は、IWF規格、つまりウェイトリフティング向けのバーベルシャフトです。グリップサイズはφ28.4mmで、ラインの位置は中央から左右455mmです。
オリンピックシャフトについては、IPF公認にも関わらず価格が6万円前後と破格です。高品質なものを購入しようとしている場合はかなりコスパは良いですね。
モデル:オリンピックシャフト
型番:BL-OPS
重量:20kg
耐荷重:500kg
価格:59,500円
その他:IPF規格(公認)
モデル:ハードクロームオリンピックシャフト
型番:BL-OPSH
重量:20kg
耐荷重:500kg
価格:99,800円
その他:IWF規格
ブルのオリンピックバーベルシャフトの徹底解説はこちら:
合わせて購入したいおすすめカラー
トレーニングで使う場合、プレートの頻繁な付け替えが予想されます。
そんなときボルトで留めるタイプではなく、クイック着脱のカラーを一つ持っていると非常に便利です。
スプリングタイプなどはジムでもよく見かけると思いますが、今回は別のタイプのカラーを紹介しておきます。
樹脂製で、ロック機能がついているカラーになります。
まとめ
とりあえず今回はアマゾンで購入できるオリンピックバーベルシャフトを紹介しました。
個人で使用する場合、プレートとのセットを含めてボディメーカーが価格と品質のバランスが良いかな?という印象です。
バーベル単体で見た場合は、ブルが競技クラスの品質で尚且つ手が届く価格帯(というか破格)なので、こちらもいいかもしれません。
普段から使うモノなので、本当に高級品を所持しておけば普段のトレーニングにやる気が出るなどのメリットは当然あると思います。
参考になれば幸いです!
コメント
アイロテックのシャフトは、今は254kgではなく214kgセットから高耐久の700になってます。
情報ありがとうございます!
後で修正しておきますm(_)m