スロットルボディを洗浄したのでバイクのスロットルボディの洗浄方法を紹介したいと思います。
とりあえずこの記事ではスロットルボディ本体を取り外さないでクリーナーをそのまま吹き付ける方法を解説します。
必要なもの:スロットルバルブクリーナー
とりあえずここらへんの整備をしようとしている方はあらかた工具類は揃っているという前提で話を進めます。
必要なものはスロットルバルブクリーナーですね。
写真はヤマルーブのインジェクション&キャブクリーナーです。商品名にはスロットルボディの単語はありませんが、商品説明のほうにはスロットルボディの洗浄についても書いてるのでこちらで間違いありませんw
ヤマルーブの場合は180mlと500mlがありますが、相当頑固に汚れてるわけでもない限りは180mlで問題無いかと思います。(500mlのほうは商品名にスーパーとついていて若干名前は違います)
あとは、ワコーズのスロットルバルブクリーナーあたりも有名ですね。
私がヤマルーブのほうを選んだ理由は、ただ単に近くのバイク用品店でヤマルーブのほうしか置いてなかったというだけですので、別にどちらでもいいでしょう。
最近のバイク・車だとスロットルボディにも電子部品が結構使われてたりするので、ワコーズはそういった車両でも不具合がでないように絶縁性を高めているようです。
そこらへんは商品説明を読み気になったほうでOKです。
商品説明の洗浄方法に従えばOK
というわけでスロットルボディの洗浄のやり方の説明に入るのですが、基本的には購入したクリーナーの使用方法に従えば問題ありません。
ほとんどのクリーナーは、スロットルボディを取り外さなくてもそのまま使えるようなものとなっています。
一応参考に、ヤマルーブのインジェクション・キャブクリーナーの使用方法を引用しておきます。
使用方法キャブレター及びスロットルボディーをはずさないで使用する方法:
1.エンジンを5~6分暖気させてからエンジンを止めてください。
2.エアクリーナーカバー、及びエアクリーナーを取り外してください。
3.キャブ及びスロットルボディの中にノズルを差込、円を描くように1分程度スプレーした後、30秒程度放置してください。
4.エンジンを始動させ、1分程度スナッピングして止めてください。3.4.を3回程度繰り返してください。
5.エンジン始動中のスプレー洗浄は絶対に行わないでください。
6.エンジンを止めて、エアークリーナーを取り付けてください。
7.使用後のアイドリング調整を必要とする場合があります。その時は調整してください。
8.上記方法の不手際による不具合、損害は責任を負いかねます。
9.使用後は石鹸でよく手を洗ってください。
というわけで以下、上記方法に従って写真で説明していきます。
まずはバイクのスロットルボディまでアクセスします。
スロットルボディの洗浄をしようとしているライダーの場合ここまでのアクセス方法は解説する必要はないでしょう。
一応エアクリーナーボックスの下に位置しているので、こちらの記事は参考になるかと。
写真の状態でも洗浄は可能なのですが、とりあえず今回はエアクリーナーボックスは外します。(が、途中の洗浄では取り付けてたりしますが気にしないでくださいw)
エアクリーナーボックスを外すとスロットルボディが顔を出します。
だいぶ汚れてますね。そしてシリンダーによって汚れの度合いが全然違います。ここらへんは燃調も関係してくると思いますが、とりあえず今回は洗浄の記事なのでここら辺の話題はスルーしておきますw
FZ1の場合はスロットルボディにサブスロットルがあり2重構造となっています。
上側のバタフライ(サブスロットル)は、キーをオンにするとはじめ動作確認のために開いて閉じますが、開ききったタイミングでキーをオフにすると上のような写真の状態で固定されます。
余談ですが、サブスロットルバタフライを外してパワーアップするようなカスタムも存在するのですが、まあ公道で普通に乗ってる分には必要のないカスタムでしょう。(興味がある方は自己責任で調べてみてください。私はする予定はありませんw)
こちらはアクセルを捻ると開きます。
FZ1の場合は機械式(ワイヤー式)なのでキーがオフでもアクセル開度に応じて下のバタフライが動きますが、アクセル開度が電子制御の場合はキーをオンにする必要があります。
いきなりエアクリーナーボックスが取付けられていますが笑、アクセルを開けた状態がこんな感じですね。
真っ暗なので中の状態を確認したいのであればヘッドライトとか持っていたら便利かもしれません。スマホのライトとかでもいいと思いますが。
ヘッドライトはキャンプでも使えますし、整備のときに奥まった場所を見るのに地味に便利だったりしますw
というわけでヘッドライトを使いながら中をチェック。
奥に見えるのはシリンダーヘッドにあるバルブですね。
だいぶ汚れが溜まってるように見えますが、バルブ周辺の汚れを落とす場合はスロットルボディの洗浄というよりかはシリンダーヘッドのオーバーホールになりますかね・・・
ピントの位置をずらし、左側に見える黒いゴムのようなものはインジェクターですね。
ここからガソリンが噴射されます。
キャブ車の場合はここにはキャブレターが来ます。
車種によっては他の電子制御部品がある場合もあります。
さて、話が少しそれましたがスロットルボディクリーナーを使い洗浄していきます。
こちらもエアクリーナーボックスがついていますが、これはつけてても外してでもどちらでもいいと思います。
写真ではまずサブスロットルを洗浄するときに周りにクリーナーが飛び散らないようにエアクリーナーボックスを一時的に取り付けていただけで、そのあと奥のメインスロットルを洗浄するときにはボックスは外しています。
クリーナーに書かれた洗浄方法に従って清掃をしてください。
洗浄後エンジンをかけますが、おそらくエンジンがかかり辛いと思いますので、セルを回しながら軽くアクセルを回してやるといいかもしれません。
私の場合は大丈夫だったのですが、汚れがひどいバイクの場合はマフラーから白煙が出るので作業はしっかり換気がされてる開けた場所でしてください。
こちらが洗浄後です。
写真はサブスロットルですが、だいぶ綺麗になりましたね。
こちらはメインスロットルのほうです。
こちらもだいぶ綺麗になりました。
色がついていますが、おそらくこれはモリブデンコートです。
ちなみに中については、実は先ほどの写真が洗浄後でこんな感じです。
結構中もがっつりクリーナーを吹き込みまくったのですが、やはり完全にピカピカというわけにもいきませんね笑。
ちょっと洗浄前の状態の写真を撮ってないのでなんともですが、それでもある程度汚れは落ちているような気がしますw
それでもバルブ周辺の汚れが気になるなら、あとはシリンダーヘッドをオーバーホールするかフューエルワンあたりの燃料添加剤になってくるでしょうね。
洗浄後はエンジンオイルを交換するのが吉
ちなみに、フューエルワンなどのガソリン添加剤のときでもそうなのですが、燃焼経路の汚れなどは一部エンジンオイルに落ちていくため、こういった洗浄作業のあとはオイル交換も一緒にしてしまうのがおすすめです。
まとめ
というわけでスロットルボディの洗浄方法でした。
今回はスロットルボディを分解しない方法での紹介でしたが、スロットルボディを洗浄するとなるとだいたいはこちらの方法になるかと思います。
分解できるほどの知識を持っているのであれば、おそらくネットで情報収集はしないかと思うので^^;笑、多くのライダーはこちらの方法になると思います。
そんな感じで!ではでは。
コメント